茅野市民館
Chino Cultural Complex

■竣工年:2005年 ■所在地:長野県茅野市 ■建築設計:古谷誠章+八木佐千子/NASCA

コミュニティースペースとしての図書室
     「知のサロン」

JR茅野駅コンコースから長い斜路で繋がった市
民館の図書室。特徴のある細長い空間に、土地
の人の日常にも、旅の人の待ち合せにも、楽し
みながら気軽に利用できるようにデザインしま
した。斜路を行き来する人々には「知のギャラ
リー」として、ディスプレイされた本や様々な
情報はもちろん、サロンを利用している人々の
様子や背景の建物や広場、更に遠くの茅野の風
景をも重層した映像を見るようなショーウィン
ドウとなります。サロン的な空間とはいえ、収
蔵書籍の量は多く、また、他の図書館とのネッ
トワークによる貸し出し返却業務、閲覧やワー
クショップなどの活動を支えるための家具や書
架が必要であるため、様々な工夫をしています。
透過度の高い空間の特徴を損なわないよう、書
棚は、鋼板を用い綿密な計画の基に家具の存在
感を極力軽やかにミニマムなデザインをしてい
ます。視線を誘導するため、随所に大小のスリ
ットを設けるとともに、硬い素材をやわらげる
ような形状やパンチング加工によって親しみや
すく、また光や陰、人の動きや周囲の様子をや
さしく映し込むような仕上げとしています。
車椅子の動線の確保はもとより、幼児から高齢
者、さらには旅人までもが、それぞれに場を見
つけ時を過ごす生き生きとした人々のいる風景
をつくりだすよう、「人の仕種や活動と人のい
る風景」を重視した「知のサロン」を実現しま
した。






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