順天堂
東京江東高齢者医療センター

Juntendo
Tokyo Koto Geriatric Medical Center

 ■竣工年:2001年 ■所在地:東京都江東区 

高齢者のための家具

高齢者専門病院の待合室や受付ロビー、サロン、
レストランなどのためにデザインした家具。こ
れらの家具が置かれる空間は、施設の中でも最
も公共性が高く、地域の人々の利用も視野にい
れた開かれた室内の街路空間として設けられて
います。したがって、単に病院のロビー家具と
いう機能を超えて、建築空間と一体となった関
係と性能を持つ必要がありました。この病院で
は、肉体的な衰えや精神的なハンディキャップ
をもった高齢な患者はもとより、介助の人や付
き添い家族など複数で利用することが非常に多
い。そのため、サロン、レストラン用のシェル
チェア−の他は、二人以上が一緒に利用できる
こと、そして車椅子などの動線確保と老人の歩
行の安全と手がかりとしての安心感を得られる
ように固定の家具としているところが特徴とい
えます。これらの家具は、高齢者の行動やしぐ
さや肉体的なハンディに充分な注意を払い、座
の高さや奥行き、背の高さや角度、立ち座りの
動作を補助するアームや上体を安定させるホー
ルド感のあるカーブ、更にリブ状に型押した皮
革を貼り込み身体が滑りにくくするなどの細部
にわたる工夫をしています。衛生上の見地に立
ち耐久性に劣るクッション材や表面材を使わな
くても心地よく身体にフィットするように有機
的な曲線を駆使し、原寸モックアップにより検
証を重ねてデザインしています。

 







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