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高齢者のための家具
高齢者専門病院の待合室や受付ロビー、サロン、 レストランなどのためにデザインした家具。こ れらの家具が置かれる空間は、施設の中でも最 も公共性が高く、地域の人々の利用も視野にい れた開かれた室内の街路空間として設けられて います。したがって、単に病院のロビー家具と いう機能を超えて、建築空間と一体となった関 係と性能を持つ必要がありました。この病院で は、肉体的な衰えや精神的なハンディキャップ をもった高齢な患者はもとより、介助の人や付 き添い家族など複数で利用することが非常に多 い。そのため、サロン、レストラン用のシェル チェア−の他は、二人以上が一緒に利用できる こと、そして車椅子などの動線確保と老人の歩 行の安全と手がかりとしての安心感を得られる ように固定の家具としているところが特徴とい えます。これらの家具は、高齢者の行動やしぐ さや肉体的なハンディに充分な注意を払い、座 の高さや奥行き、背の高さや角度、立ち座りの 動作を補助するアームや上体を安定させるホー ルド感のあるカーブ、更にリブ状に型押した皮 革を貼り込み身体が滑りにくくするなどの細部 にわたる工夫をしています。衛生上の見地に立 ち耐久性に劣るクッション材や表面材を使わな くても心地よく身体にフィットするように有機 的な曲線を駆使し、原寸モックアップにより検 証を重ねてデザインしています。
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