ル・プティ・ブドン
LE PETIT BEDON

 ■竣工年:1998年 ■所在地:no longer exists ■建築設計:槇総合計画事務所

パッサージュのカフェ

通りに面した透明ガラスのファサードと最深部の
半透明ガラスによる、二面が光を透過する直方体
の空間であり、この建築の特徴を活かすようにケ
ーキケースのあるカフェを挿入することがテーマでした。
天井及び壁面は、スタッコ塗装で微妙な表情を持
たせ、対する面は波板スパンドレルの横貼りを対
比させて素材感を際立たせています。床は蛇紋石
を象嵌したレジンコンクリートタイルを店内の半
分に貼り、蛇紋パターンは店奥部に徐々に密度を
上げ、黒色絨毯へと濃度を増し、パターンは転じ
て白く表出するようにしています。この反転のデ
ザインは、壁面の円形の掘込みやガラスの象嵌が
楕円のレリーフと矩形の深いスリットへと転じ変
化していきます。また、軽快で豊かな膨らみの椅
子「マシュマロ」とガラスの円形テーブルは、角
形の黒色ソファ「モダーン」と八角形テーブルへ
と反転。ライトグレーと黒に塗り分けたパネルに
よって店内を二分し、対比した空間をより具体的
に明解に感じられるようにしています。この回転
スクリーンは、透過する筒状の空間に唯一視線を
遮るものとしてありますが、奥行きを感じさせ、
空間に変化をもたらす有効なものになりました。
インテリアを構成するすべてのモチーフは幾何学
形態とその運動した形にして視線を誘う媒体とし
ていますが、唯一肌に触れる入口ドアの引き手を
アルミ鋳物の有機的なフォルムにしています。







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