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パッサージュのカフェ
通りに面した透明ガラスのファサードと最深部の 半透明ガラスによる、二面が光を透過する直方体 の空間であり、この建築の特徴を活かすようにケ ーキケースのあるカフェを挿入することがテーマでした。 天井及び壁面は、スタッコ塗装で微妙な表情を持 たせ、対する面は波板スパンドレルの横貼りを対 比させて素材感を際立たせています。床は蛇紋石 を象嵌したレジンコンクリートタイルを店内の半 分に貼り、蛇紋パターンは店奥部に徐々に密度を 上げ、黒色絨毯へと濃度を増し、パターンは転じ て白く表出するようにしています。この反転のデ ザインは、壁面の円形の掘込みやガラスの象嵌が 楕円のレリーフと矩形の深いスリットへと転じ変 化していきます。また、軽快で豊かな膨らみの椅 子「マシュマロ」とガラスの円形テーブルは、角 形の黒色ソファ「モダーン」と八角形テーブルへ と反転。ライトグレーと黒に塗り分けたパネルに よって店内を二分し、対比した空間をより具体的 に明解に感じられるようにしています。この回転 スクリーンは、透過する筒状の空間に唯一視線を 遮るものとしてありますが、奥行きを感じさせ、 空間に変化をもたらす有効なものになりました。 インテリアを構成するすべてのモチーフは幾何学 形態とその運動した形にして視線を誘う媒体とし ていますが、唯一肌に触れる入口ドアの引き手を アルミ鋳物の有機的なフォルムにしています。
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